ゴールデン・ペンギン

黄金に輝く飛べない鳥

アイドルファンのバランス感覚

冨田真由さん刺傷事件を受けて。

ストーカー化したファンに刺されてしまい重体、とのことでお見舞い申し上げます。

アイドル
   =idol
   =(崇拝の対象としての)偶像;崇拝されるもの,アイドル

アイドルに限らずだが、現代の高度な情報化社会において大衆はそれだけ多くのタレントやアイドルの情報を集め、比較し、出会うことができる。
好みは細分化されるためアイドル側が採るべき戦略としてはリアルな現場またはネット上において音楽、演劇、ショー、モデルなどを主たる活動としてコアな活動軸を持ち、関連した様々なイベントを継続することでファンを集め増やすことにある。
大手芸能プロダクションはファンをただ増やせばいいし増やす体力もあるが、地下アイドルはそういった大手プロダクションが得意とする空中戦、地上戦とは全く違く、超局地戦、つまりよりコアなファンをより強くそのアイドル惹きつけ続けることが生命線となる。

そこで重要になるのがファン心理のコントロールだ。

アイドルがファンを惹きつけるには色々な魅力が訴求するが、詰まるところその色々な魅力をもって「自分を好きになってもらうこと」が目指すゴールになる。
コアでしっかりハマらせたファンはつまりそれだけそのアイドルのことを「好きになっている」状態といえる。
アイドル側からすると最高のファンといえるのではないだろうか。

そこへきて15歳アイドル優月心菜さんのツイッターを引用。
今回の事件に対して、「ファンはアイドルをアイドルとして見て、アイドルとして扱うのが大事です。1人の女の子、女性としてみてはいけないと思う。」とコメント。他にもいろいろマジメな良いコメントされていたが省略させていただきます。

少し本質的な問題とは論点がズレてると思ったのと、仮に優月さんが考える問題があるとすると全く逆だと思う。

まず、全く逆だと思う理由。
まず、先に述べたようにアイドルはあらゆる魅力でファンを弄し、お金を回収することを主たる活動とした場合、ファンからしてどのような魅力をそのアイドルに感じるかはコントロールがきかないのは自明。
そもそも「1人の女の子、女性」として売ってないなら化粧しなければいいしスカートはかなければいいし胸にサラシ巻けばいいし一般的な男性と同じような服装すればいいのにそうではないならそのように見られて当然だよねってこと。(人権団体から訴えられそう)
もちろんそれだと売れません、だから女性的な魅力を売りつける必要があると思うし、1人の女性として見てしまい恋に落ちてしまうファンも少なくないはず。
なので、「みてはいけない」とアイドル側が言うのは筋違いも甚だしく、どう見られるかはどのような格好、パフォーマンスしているかに依存するので、女性っぽいところを少しでも見せればそう見るファンもいるから当然じゃんって話。

次に、今回の事件と本質的に論点がズレてると思う点。
今回の事件、アイドルだから大きく取り沙汰されており、アイドルオタやばい、怖い、みたいな風潮あるが、やばいのはアイドルオタでもないしそこまで好きにさせたアイドルでもなく、犯罪を犯した人物だけである。
あの人、たまたまアイドルを刺傷したが、喫茶店で好きになった店員とか、同じ職場の可愛い子とか、知らないけど、とにかく好きになったらどうせ刺しちゃうでしょ。そんなやばい人ってだけの話だと思う。
優月さんとズレてるな感じたのは、優月さんはファンのあるべき態度について論じたが、私はそもそもファン云々ではなくあの犯罪者がやばいよねって感じている点。なのであまりファンかどうかって今回の事件において重要じゃないよね。
そんなやばいファンに目をつけられた冨田さんが不運だったと。そんな言い方はかわいそうだけど。

まとめ
1.アイドルもファンも、擬似恋愛かのようにお互い好きにならせ、好きになりをするのがアイドル活動だと思うが、他人なんだから独占しようとせず一線引くバランス感覚を持ちましょう。

2.冨田さんがどうだったか知らないのであくまで一般論として、危険になるくらい好きになっちゃうファンを出てくるはずだから、アイドルはきっちり防衛策を取りましょう。
返答を期待さすようなSNSなんてやめてしまえばいいのでは。住所や連絡先なんてもっての他。事務所もちゃんとお金使ってアイドルを守りましょう。ファン数人でも数万人でもとらないといけない防衛手段は変わらないはず。

以上

夜中眠れず思うがまま校正もせず書きました。
朝5時だ、7時起きれるかな